先生のクリニックは、どれだけの資産で経営していますか?
資産と言っても、いろいろありますよね。

 例えば、
ⅰ現金・預金
ⅱ医業未収入金
ⅲ薬品・診療材料
ⅳ土地・建物・医療器械・車両・備品
ⅴ出資金・投資有価証券・保険積立金 など・・・ 
 

これらの資産を運用して、クリニックは経営活動をしています。この資産には、全て資金が使われているのですから、資産が少ないほうが、少ない資金で会社を運営しているとも言えます。

先生のクリニックは、いくらの資金をお使いでしょうか?
そして、その資金はどのくらい「回転」していますか?

この資金の「回転」とは、どういうことでしょうか?

それは、「医業収益という金額で、資金を回収し、回転させている」と言えます。

例えば、総資産5000万円のクリニックが2つあります。 Aクリニックの医業収益は、年間5000万円。それに対し、B医院は、1億円あったとします。

さて、この2つのクリニックでは、どちらの方が、資金性が良いでしょうか?

「総資本回転日数」という指標を使って見ましょう。これは、総資産に使われている資金量を、何日で医業収益に出来るかを見るものです。

Aクリニックは、
5000万円の医業収益÷5000万円の資金=1回
となります。つまり、1年(365日)で資金が1回転したことになります。

B医院は、
1億円の医業収益÷5000万円の資金=2回
となります。つまり、1年で2回転しますから、1回転するには、半年(182.5日)かかります。

そうすると、B医院は、Aクリニックの2倍早い回転日数となり、B医院の方が資金性が良いと判断されます。

先生のクリニックの総資本回転日数は、どのくらいでしょうか?