多くの院長先生は、「優秀な人を採用したい」「良い人を採用したい」とおっしゃいますが、

クリニックによって「優秀」や「良い人」の定義が異なります。

他のクリニックにとって優秀で良い人が、自分のクリニックにとって良い人材とは限りません。

 5/15のコラムの図にある「人材要件」とは、採用する職種や仕事に必要なスキルや人的な要件のことです。

この人材要件は3つ決定してください。具体的に、そして誰が聞いても分かる言葉を使ってください。

例えば、常に明るく笑顔で患者様と対応することができる、患者さまの容体を的確にドクターに伝えることができる、等…。

身近にモデルとなる人がいれば、その人の特徴や行動をピックアップして、参考にしてみることも有効です。

 そして、決定した3つの人材要件をチェックするための質問を5つ用意してください。

その質問に対して判断軸となる回答を設定し、○(合格:2点)、△(及第点:1点)、×(不合格:0点)として

10点満点中、7点以上なら採用、4点以下は不合格、6~5点は他の候補者と比較検討などと採点基準を決めておくことをおすすめします。

 面接前に、質問内容と判断基準を用意しておくことが重要なポイントです。

 人材要件が定まっていないことが非常に多いのか現実です。

人材要件が定まっていなければ、面接でも質問が定まりませんし、判断基準も持てません。

 開業前にご自分のクリニックに必要不可欠な人材要件を、しっかりじっくり3つ考えてみてください。