「スタッフに求める働き方」として、院長先生が言いたいこと、また言いにくいことは「服務規律」に盛り込むことよいでしょう。「服務規律」とは、クリニックにおける行動規範や秩序を定めたものです。人の価値観や主観は様々です。人は自分の都合のよいように物事を解釈する傾向にあります。服装や髪形、基本的な行動などを明確にしておくと、いちいち注意しなくても、「就業規則の服務規律を確認してください」と言うだけで事足ります。

 例えば、
「勤務時間中は、スタッフ同士の私語は慎みましょう」
「勤務時間中は、業務以外のことは行わない」
「患者様と接する時は、相手の目を見て、笑顔で対応しましょう」
「指輪やピアスなどのアクセサリーははずす」
「香水はつけない」
「化粧は控えめにする」
「爪は短く整える」
「髪の毛は落ち着いた色とし、茶髪や金髪のような派手な色は不可」
「制服や履物などは、汚れていないか確認し、清潔なものを身に着ける」など、院長先生の望むことと望まないことを定めておけば、無用なトラブルやストレスを回避することができます。

 スタッフに望むこと、望まないことは、開業前に、是非、じっくりと考えて書き出す作業をしてみてください。そして、就業規則を作成する時は、それらを服務規律に反映してみてください。