2014年07月10日
クリニック経営の「強み」と「弱み」は、以下の6つの要素で診断することにより、把握できます。
(1) 収益性
クリニックが成長・発展していくために必要な収益が獲得できたかどうかをみているものです。
また、クリニックの存続・更なる飛躍が遂げられるよう、十分な収益をあげることができるかどうかの判断材料となります。
(2) 生産性
経営資源と呼ばれる「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」を院内に投入し、いかにローコストでスピーディーに行なわれ、更に患者満足を高め、それをどれだけ効率よく提供し得たかをみるものです。
(3) 資金性
経営活動に投下・運用した資本によってクリニック経営が行なわれ、それが医業収益となって回収されます。そこで、投下した資本が無駄なく使われているか、そして、その回収速度はどうかをみているものです。
(4) 安定性
バランスのとれた安定した経営が行なわれているかどうか、更には、自院を取り巻く経営環境が変化しても耐えうる力がどれ位あるのかをみているものです。常に片寄らない平衡感覚を保つことが成長・発展に不可欠です。
(5) 健全性
クリニックの財政状態の良否、支払能力の程度をみているものです。それは、クリニックを継続的に運営していくために必要な資金の出所・使われ方は適正か、必要な資金をいつでも調達できる体制になっているかどうかということです。
(6) 成長性
クリニックに投下された経営資源である「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」が毎年継続的に効率良く活用され、成長・発展に向けての活動がとられているかをみているものであり、クリニックのバネの強さを表しています。